電池で動く?酵素反応

[酵素反応,有機合成,バイオテクノロジー]

木島 龍朗 准教授

インディゴの分解

内容

酵素は生体触媒なので、生体(細胞)外で使おうとするとしばしば厄介な問題に直面します。今回取り上げている酵素は、仕事(触媒反応)をする時に補酵素という助っ人が必要で、生体内では次々と供給してもらえますが、生体外では人間が与えなくてはいけません。  補酵素は非常に高価であるため、リサイクル使用が必須ですが、我々は補酵素(NAD)にフェロセンという電気(子)を受渡ししてくれる物質を結合させた修飾補酵素を合成し、電極にて補酵素リサイクルを実現させた電気(子)駆動型酵素反応系の研究を行っています。この反応系にアゾ分解酵素を組込んだものは、アゾ染料やインディゴ染料を分解でき、ジーンズ生地などを傷めずに脱色する手段として応用が可能です。またこの反応系は、酵素を変えることで様々な反応に対応が可能であり、アルコールの酸化・還元,乳酸の分解など汎用性が高いことも特徴の1つです。

当研究室では、有機合成を核にバイオテクノロジーを駆使して『有用物質の生産』と『生物機能の応用』を目的とした生物駆動型テクノロジーの開発を目指しており、酵素・微生物といった生体触媒の高度利用から生物機能の模倣技術まで、広い意味での新規な有機合成技術の開発を行っています。

プロフィール