自己組織化によるバイオインターフェイス(バイオ界面)の設計

[生体適合性材料,細胞機能制御,医療デバイス]

田中 賢 教授

生体適合性界面

内容

生物は、ナノ・マイクロ構造を大面積で再現良く作製している。このような階層構造体を常温常圧で作製している仕組みを模倣できれば、低エネルギーで精巧な階層構造を有する機能性材料を作製できる可能性がある。とりわけ簡便に多孔質高分子薄膜を作製することができれば、次世代の医療技術として期待されている再生医療用の多孔質足場材料として有用である。

我々はこれまでに、細孔が蜂の巣状に規則正しく並んだ自己組織化多孔質薄膜(ハニカム膜)を生体適合性・生分解性高分子により作製し、その膜の表面構造による細胞挙動の制御について検討した。

特定の孔径で、血管系、神経系、皮膚系、消化器系、循環器系などの正常細胞の増殖や機能が上昇することを見出した。例えば、増殖因子フリーの培養条件下で神経幹細胞が未分化維持したまま増殖することを明らかにした。一方、ハニカム膜上で癌細胞の培養を行い、癌細胞増殖抑制現象を見出した。

現在は、副作用がなく安全性の高い先端医療デバイスを支えるバイオ界面の創製、ならびにバイオ界面にける細胞挙動制御のメカニズムの解明に取り組んでいる。

プロフィール